大桂商店（長野県上田市上丸子）※上田駅から車で20分くらいです

ご縁あって初めて蔵を訪ねたのがもう六年前のこと。

お味噌なんてどこでも同じでしょ？…とはさすがに思ってはいませんでしたが

こちらのお味噌を食べて一目惚れ、以来我が家になくてはならないお味噌となりました。

創業は1821年（文政四年）、現当主の小林大史（だいじ）さんで七代目になります。

この大史さん、十数年料理人として研鑽した後に家を継いだというユニークな経歴の持ち主。

今でも頼まれて包丁を握ることもあり、料理をするのは今も大好きだそうです。

大桂のお味噌は米・大豆・塩しか使わない天然醸造。

春に仕込んだものが夏の高温で発酵熟成し、秋にお味噌になるというサイクルです。

最低でも半年以上寝かせるのですが、現代ではひと月ほどで造る「速醸法」が主流です。

よい悪いという話ではなく、僕は速醸味噌と天然醸造味噌はステージが違うという感覚です。

ずっと食べていられる、また食べたくなる、それが大桂のお味噌なのかなと感じています。

お味噌汁はもちろん、そのまま食べても本当に美味しくて、僕はこのお味噌と

出会って初めて「お味噌を舐め（食べ）ながらお酒を飲む」楽しさを覚えたくらいです。

お味噌造りは日本酒と共通するものも多く、蔵を見学する度に新しい発見があります。

日本酒に比べるとまだまだ勉強不足でお恥ずかしい限りではありますが、

僕が美味しいと思う、大好きな大桂味噌の魅力をこれからお伝えしていきたいと思います。

店頭では無料試食もできますのでよかったら試してみてください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜2024年１月取り扱い開始＞